一方、幼稚園にいると、子どもたちの変わらない明るい姿に心が満たされ、不安な気持ちはかき消されるのですが、相変わらずワイドショーでは、不安材料ばかりを見せられるので、少しでも科学的な情報を得たいと思い、いろいろな視点や仮説を求めて情報を収集してみると、ここにきて少し世の中が冷静になりつつあるような気配も見受けられるようにも思います。
日本は世界の中では、比較的良い状況で推移しているとはいえ、ここまで不安感ばかりを蔓延させられてしまった社会が、より冷静で科学的な判断を受け入れられるようになるためには、相当な時間がかかるのではないでしょうか。メディアの在り方が問われ、私たちが事実を見極められるように、客観的な報道がほしいと願っています。
さてそれに付随して、このコロナウィルスは、リスクを回避することが難しく、様々な配慮をしているにも関わらず、感染していたり、そのこと自体に気づかない事が多くあることもわかってきました。ということは、誰もが陽性になる可能性があるということではないでしょうか。
そして万が一そのような状況になった場合には、幼稚園としてももちろんですが、皆様とともに、冷静に対応していきたいと考えております。ここにきて、文科省がコロナウィルスに感染したことによる社会から受ける差別と偏見に対して警鐘を鳴らすために、緊急アピールを発表したそうです。
今までの園生活の中で、季節性のインフルエンザ等では、社会の受け止めが、ここまで過敏になることはありませんでした。今回のことで、良い面としては、私たちの衛生観念が、今まで以上に高くなっているとも言えますし、医学の進歩に伴う高度な情報の共有が一般的にできるようになっているともいえるでしょう。
いずれにしても教育現場では、今起きている混乱に振り回されないように、目の前の子どもたちとしっかりと向き合い、成長を支えるために日々の保育の充実を図っていきたいと考えております。これからも、各ご家庭でのお子様の健康管理へのご協力を引き続きお願いすると共に、保護者の皆様と共に子どもたちが、のびのびと自己発揮ができるように園生活を見守っていきたいと考えております。
お子様の様子でご心配があるようでしたら、遠慮なくお声掛けください。今学期も様々な面でのご協力を仰ぐこととなりそうです。教職員で力を合わせ、この難局を乗り越えていきたいと考えておりますが、ご理解のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。