2017年01月09日

平成28年度 12月のおたより

 今年は、秋らしいお天気にあまり巡り合わないうちに、気が付くと秋はもう通り過ぎてしまい、すっかり寒くなってしまいました。その上、今年もインフルエンザや胃腸の風邪などが流行りそうですので、ご家族で早めに予防対策をするなど、お気を付けください。園でも手の洗い方等を改めて丁寧に指導したり、保育室の換気や衛生管理にも一層気を配りたいと考えております。


さて、2学期も終盤を迎え、子ども達はここの所、高校生や小中学生、地域のお年寄りとの交流など様々な年代の人との関わりを持つことが出来ました。普段あまり接する事のない中高校生などの感想で、今年もとても印象的だったのは、「緊張していたら、園児達から声を掛けてもらえたのがとても嬉しかった」というものでした。「人と関わる最初の一歩がどんなに大切で、素敵な事か、を園児と関わる中で感じてくれたのかな」と思いましたが、子ども達にとっても、とてもよい経験になったことと思います。このように子ども達の姿も色々な場面で、成長を感じる様になりました。特に何気ない遊びの様子を見ていると、周囲の友達とのやり取りが、随分と豊かになりました。遊びの展開や工夫をすることもさることながら、トラブルの場面でも、力で押し切ろうとするより、何とか言葉で伝えようとする姿や、そこに居合わせた友達が加わることで、色々な考え方を提供し合い、そこで起きた問題を、解決する方法を皆で探り、力を合わせて物事を達成することを楽しむ様子がうかがえる様になりました。もちろん、年齢や成長段階に呼応する様に、やり取りの内容や語彙の数に、違いはありますが、「その子なりに自分で考え解決の糸口を探っているのだなあ」と思える様子が度々見受けられるのです。このような姿は、園生活の基底に子ども達の自然な関係性があるからこそ、子ども同士で揉まれ合うことができ、「人とどう関わるか」という面での成長が促されるのではないでしょうか。


さて、12月は、この様な子ども達の姿を受けて、「はばたきの会」というクラス単位で行う表現の活動があります。此れについては改めて冊子をお出ししますので、前もって目を通して頂き、当日は園に足をお運びください。また、後半には子ども達も楽しみにしているクリスマス会があります。毎年この会で子ども達には、「信じる気持ち」と「よい子でありたいと願う気持ち」を感じてほしいと願い、行事の流れを考えてきました。前半は文化委員のお母さまによる楽しい劇や子ども達の歌、楽器の演奏などで賑やかに過ごしますが、後半は幻想的で温かい雰囲気を子ども達に味わってほしいと考えております。その日、子ども達がお家に帰ってから、どんなお話をするのか、楽しみです。


 ところで、年末年始のお休みは、ご家族皆さまで故郷に帰省されたり、旅行に行かれたり、お家でゆっくりと過ごされるなど、様々だとは思いますが、子ども達にとっても、この季節は、いつも以上に家庭の温かさを感じる事が多いのではないかと思います。そして故郷ならではの伝統や風習を経験し、それぞれの家庭らしいお正月を過ごすことで、いつの間にか、家庭の中で継承されていく大切なものがあるのではないでしょうか。どうぞこれからも、温かく良い思い出をご家族皆さまで、作っていただけるように、心より祈念いたしております。


そして来年も、皆さまで、お健やかにお過ごしください。

posted by はやし太郎 at 09:26| Comment(0) | 園だよリ

平成28年度 11月のおたより

ここの所、秋の陽射しと清涼感のある空気の中、幼稚園全体が子ども達のエネルギーで覆われているようです。幼稚園の至る所で、子ども達はそれぞれが興味の対象を見つけながら生活し、また例年のように運動会を経験することで、小さい学年の子ども達も大分、視野が広がり、幼稚園全体を、おおむね自分の生活の中に納められるようになりました。周りが見えるようになると、興味が広がるだけでなく、人との関係にも広がりが出てきます。そこには年齢やクラスを超えた遊びのつながり(継承)や遊びを介しての「縦、横、斜めの人間関係」も築かれています。年長児達のリズムを見て小さい学年の子どもが真似たり、今まで興味のなかった、鉄棒やとび箱に意欲的に挑戦したりする子どもの姿も見られます。縄跳び遊びもテラスの底が抜けてしまうのではないかと思うほど、大縄や個人縄を夢中になって飛んでいる年長児の様子を、食い入るように眺めています。その一方で、工作や積み木などでは、どの学年の子ども達も丁寧に工夫し取り組み、楽しめるようになっている姿も見られます。個々の子どもが自分で見つけた遊びを園生活の核にしつつある様子が伺えます。ただし、自分の興味や思いが強くなるほど、周囲との確執も多くなるのは、集団生活だからこその経験です。どの学年の子ども達も皆、その成長の過程で、通らなければならない深い森の中(人間関係)なのです。これから迎えるりんりん祭はそんな子ども同士のやり取りがもっと盛んになるきっかけを作るお祭りです。自分の考えや思いを言葉にすることのむずかしさ、気持ちの擦れ違いを感じて切なくなる経験,仲間と分り合えた時の喜び、それらを糧にし、ここまで成長してきた子ども達だからこそ、皆で一つのイメージを共有しながら取り組むことが出来るようになるのではないでしょうか。そして、「イメージの共有」というこのお祭りの意味と関わる子ども達の成長過程を考えて、今年からぴんく組さんの当日の参加を取りやめることに致しました、どうぞご賢察いただければと思います。このようにりんりん祭は、学年によって取り組み方も違いますので、これからも、園からのお便りをよくお読みいただき「出来る時にできる事を」のお気持ちで、楽しみにご参加ください。さて、園行事へのご協力と共に、もう一つのお願いですが、子ども達の登園準備の時間のかけ方なのですが、子どもにとって朝のスタートが大切なことは誰もがご存じのことと思います。「おはよう」と、しっかり目覚めて、トイレや洗顔、着替えそしてお腹を空かせて朝ごはんを食べ、トイレに行って出かけるまでをお子様は、どのくらいの時間をかけているでしょうか?大人が段取り良く促して、なるべく短い時間で支度までを促して下さっているのではないでしょうか。毎朝、それは大変な事だと思います。そんなご家庭の様子を想像しておりますが、「自分の事を自分でできるようになる」のは、幼児にとっては、まだまだ先の事です。だからと言って何から何まで準備を滞りなくやってあげるのではなく、子どもが自分の生活を主体的に進められるように、朝の時間をたっぷりとって子どものペースでできるように、余裕を持って頂けたらと思います。大人なら1時間あればできる準備も、子どもにとっては、あと最低30分は必要です。「自分の事は自分でやりなさい」と伝えるようになるのは、お子様がもう少し大きくなってからですが、今育ってほしいのは、子どもが「自分でやりたい」と言える姿ではないでしょうか。ところがこの意欲(自己主張)が返って物事を進めるのに時間がかかったり、手間取ってしまうことになるのは想像できるので、もう少しの早起きと気持ちの余裕を保護者の皆様にお願いしたいのですが、いかがでしょうか?

posted by はやし太郎 at 08:44| Comment(0) | 園だよリ

平成28年度 10月のおたより

9月中旬以降、連日雨が降り続く、悪天候でした。下旬に迎えた市内の小学校の運動会では、児童たちは校庭を使えず、体育館の使い方を工夫して練習をし、当日を迎えたそうです。こんなにも続く秋の長雨も珍しい事ですが、台風や豪雨など、ここ最近、次々と起こる自然災害は、目に余るものでした。被災された皆様には、心からお見舞い申し上げたいと思います。


さて、爽やかな秋晴れが待ち遠しい中、今日も朝から雨・・、登園してくる子ども達の姿は様々です。概ねどの子もよく遊んでいて、ぼんやり過ごしている子どもはいないのですが、2学期になり3週間余りたった保育室の様子をじっくり覗いてみると、年少児はまだ園生活の中で、自分と周りとのペースが、かみ合わずに過ごしている様子もちらほら伺えます。どの子も興味のある事、やってみたい事をようやく見つけられてはきましたが、個々のやりたいことがバラバラで、そこで関わる友達との波長が合わずに気持ちの面で、すれ違う事もたくさんあるのでしょう。これは1学期には見られない姿でした。子どもなりに周りが見えてきたことで、友達とは関わりたいのに、その違いに少し戸惑っているのです。

また、年中児は遊び方や集団生活のルールはほとんど身に付き、自分の興味のある遊びに取り組む喜びも感じるようになりました。けれどその自分の思いが強いだけに、遊びや人との関わり方が上手に出来ないでいる様子が見られます。他者との距離の取り方や気持ちを表現する仕方がまだ未熟で、ここでも、友だちとの関わり方で一苦労しているなあ、と見てとれます。

年長児達は、と言うとさらに大変です。「友達と遊ぶことの楽しさ」を知ってきたからこそ、その難しさに直面しています。自分の気持ちを伝えるために、良くも悪くも言いたい放題の場面も見られることもあります。友達との関係を良くしようと自分なりに努力もしますが、何とか相手とのやり取りを優位にしようと駆け引きをしたり、時には折り合いがつかず、けんかになったりもします。そんな様子を見ていると、子ども達はお互いに揉まれ合いながら自分の思いや考えを伝えると同時に、相手の気持ちにも気付くという事を繰り返しているようです。このように幼稚園はどの年齢の子ども達にとっても他者との関わり方を学び、練習する場です。保育者は、子ども達のやり取りの様々な場面で、適切な対応や言葉がけをしながら、場合によっては仲裁をしたりしますが、その時大切にしたいのは、大人がすぐに答えを出さないで、子どもが自分たちで最良の答えや対応を導き出せるように関わっていきたい、ということです。子ども同士のある意味人間らしい赤裸々な姿は、特にこの2学期頃に、ふつふつと出てくるのですが、ここをどう成長につなげるかは、子ども達の成長過程の中で、大切な試金石となるかもしれません。そんな中、運動的な遊びには、自分の内面の葛藤を思い切り外に発散できる心地よさがあるのではないでしょうか。日々、子どもの内にあるエネルギーを良い方向に向けられるように保育していきたいと考えてはおりますが、「繰り返しやりたくなる、楽しんでいるうちに、身体の様々なところを使う、瞬間瞬間で判断して動く、もっと上手に出来る様になりたくなる、こつこつとじっくり、そして夢中になってやる」こんなところを意識して子ども達の運動遊びの環境作りに配慮したいと考えております。また、小さい学年では「みんなで、いっしょに」という感覚,年長には「仲間や友達を認め合う」というところまで気付けるように育ってほしいと考えています。まだ運動会を意識しての活動は始まったばかりですが、中には運動的なことが苦手な子どももいると思います。けれど、出来る出来ないを意識させるのではなく、まずは身体を使う事が嫌にならず、楽しみになる様に導いていきたいと考えておりますので、ご家庭でもお子様の「出来た事」だけに注目するのではなく、やろうとする姿にエールを送っていただきたいと思います。また、運動会(行事)は次に続く一つのきっかけです。私達は「昨日からの続きは明日にも続く」そんな思いで見守り、支えていきたいと考えておりますので、保護者の皆さまも、子ども達に温かい声援を送っていただきますようお願い申し上げます。


10月後半には、秋の自然を満喫するハイキングもあります。リュックを背負って山道をしっかり歩く経験は、体力も根気もいることです。毎年、途中で歩くのをあきらめてしまいそうになる子どももいますが、そんな時は、その子のペースで、一歩一歩進むことにじっくり付き合っていこうと思います。汗をかいて、歩ききった後のお弁当の美味しさは格別です。お芋ほりも収穫の喜びを皆で分かち合う事の出来る素敵な体験です。子ども達にとって、次々と新鮮で楽しい出来事と出合う今月は、園生活をより豊かなものにしてくれることと思いますので、ご家庭でも、行事予定表の確認や毎日の持ち物の確認など、ご協力をお願い致します。

posted by はやし太郎 at 08:43| Comment(0) | 園だよリ