2020年01月17日

令和2年度 1月のおたより

令和の時代に入り、初めてのお正月は「初春」と言うに相応しい穏やかな天候が続き、新しい年への明るい希望を感じる日々でした。

幼稚園は6日、アイアイの子ども達の登園から始まりましたが、清々しい青空の下、久し振りに見る子ども達の元気な姿が目に映り、その楽しげな姿に心躍りながら1年の締めくくりでもある3学期を迎える事ができました。

 さて、子ども達にとっての未来が希望に満ちたものであるようにと願う一方で、昨今の世界情勢には、不安を感じます。地球規模での自然環境の変化も、益々大きくなっているように思います。

この世界で、子ども達が健やかに伸び伸びと育ちゆく為にも、私達大人が責任を持って、広い視野と深い見識を持たなければならないと、強く感じた新年でした。

希望ある未来を築く力を、目の前の子ども達がつかみ取れるように、その一助になりたいと心から思います。今年度も余すところ3ヶ月ですが、子ども達の園生活が更に充実したものになるように、教職員一同、気持ちを引き締めて参りたいと存じます。


 ところで、6日の新聞で「共働き子育てしやすい街ランキング」で厚木市が全国の自治体の中で9位になったという記事が出ていました。

22位までのランキングの中で神奈川県では唯一選出されていました。厚木市の努力が評価されることは、大変誇らしいことでありますが、この記事では厚木市がどのような点で評価されたのか、詳しくは分かりませんでした。

他市の調査基準の一例として挙げられていたのは、病児保育、病後児保育の充実や0歳児の認可保育所への入所のしやすさという点でした。共働きであることが、社会の求める現状である以上、行政が力を注ぐ対象として、子どもが病気であっても、親が仕事を休まないですむシステム作りになるのは致し方がないのでしょう。

しかし、特に幼い子どもが体調を崩したときに(まだ言葉を持たず、意志や感情を明確に発することの出来ない幼い子どもであればあるほど)ただひたすらに側に寄り添ってほしいのは、お母さん、お父さん、家族ではないでしょうか。

職場によってはどうしても代わりが利かないこともあると思いますし、様々な事情があることも想像できますが、むしろこんな時にこそ子どもの声や、思いに寄り添えるような社会システムを作ることは出来ないものでしょうか。

これからの世界を担っていく子ども達が、本当の意味で人としての尊厳を大切にされて育つことは、他者を思いやる心、自然を大切に思う心、人間力を豊かに育むことに繋がると思います。

私としては、幼稚園型認定こども園として保育機能を充実させるだけではなく、子ども達の声を社会へ届けることの必然を、心の片隅に据え置かなければと、感じながらこの記事に目を通しました。

私は大分古い子育て観に縛られているために、新しい価値観と出会うといつも心の中が葛藤してしまいます。


さて、今月は早々にお餅つきを予定しておりますが、子ども達にとって、とても楽しい経験となるでしょう。自分達で餅米をといで、釜でふかし、臼と杵でつきあげるお餅は格別です。

伝統的な食への関心が高まってくれればと思いますし、厚生委員さんやお手伝いを頂く保護者の皆様もお餅つきにチャレンジして頂きたいと思います。

また、日常の遊びもお正月遊びのたこ揚げや羽根つき、カルタやすごろくなど、ルールを共有しながら楽しむ事も沢山経験していきたいと考えています。

その中では、子ども自らが必要感を伴いながら文字や数字に興味を持ったり、使ってみたりを繰り返すことで、生活の中の身近なものとして意識できるようにしていきたいと考えております。


更に3学期の表現活動も描画を中心に充実した経験を積んでいくことで、自分なりに描く事を楽しみ、それが自信に繋がるような活動にしていきたいと考えております。

2学期から引き続いて運動的な遊びへの関心もありますので、子ども達の日常や活動の様子の中に一人ひとりが興味を持って夢中になっている姿や取り組んでいる遊びに質を求めていく様子が見られるようになると思います。

学年によって取り組み方に違いがあるのは今までもお伝えしてきましたが、学年や年齢相応といった見方だけではなく、子ども一人ひとりの姿を的確に捉え、成長への足がかりを確実なものにしなければと考えております。


3学期は1月に保育参観、来月は生活展と園に足を運んで頂くことが続きますが、お子様の成長の様子をご覧頂く機会として捉えて頂き、ご協力の程を宜しくお願い申し上げます。

posted by はやし太郎 at 14:35| Comment(0) | 園だよリ

令和元年度 12月のおたより

 早いもので、2019年も、もう最終月を迎えます。

 今年は、平成から令和へと元号の変わる特別な年でもありました。

ラグビーワールドカップでは、日本中の人々が、選手達の活躍に心躍らせ、この伝統あるスポーツの魅力の虜になったのもつかの間、来夏に開催される東京オリンピックへ向けて、様々なスポーツでアスリート達が真剣勝負を繰り広げる姿から、生きる勇気や元気をもらえるように感じたのは、私だけではないと思います。


 更には、野球やサッカー、フィギュアスケートでも毎日のように嬉しいニュースが私たちのもとに届きます。どのアスリートにとっても、スポーツに出会うきっかけは様々だとは思いますが、それが自分の好きな事になり、やり続けるために様々なサポートがあったからこその「今」があるのだと思います。その上で、本人がどれだけ大きな努力を積み重ねてきたのか、それは本当に敬服に値することと言えるでしょう。


 そして、この日本の国が、とりあえず平和で豊かであるからこそ、その努力が報われる、出来得る環境が整っている、ということが言えるのかもしれません。


けれど視線を変えて、世界中を見渡すと、貧困や差別、紛争や戦争など人間が作り出している不合理な事実ばかりが目に付きます。

いつ、世界の不協和音が大きくなり、バランスを失ってしまうのか、そんな危惧を感じるのは、ローマ教皇来日のニュースを受け、心なしかうごめいた私の老婆心のせいかもしれません。


これから成長と共に、自分の世界を広げて行く子ども達が、自分自身が大切に愛されているということを、しっかりと自覚しながら、他者との関わり方を学んでいく過程で、相手を尊重し、理解し合えるような人間性を持てるようになってほしいと心から願います。

それには「人はそれぞれ違う、違いがある」ということを知ることが大切ではないでしょうか。

他者との違いをマイナスな偏見にせずに、偏見を乗り越える力を培っていってほしいと願っています。



12月に入るとすぐに「はばたきの会」がありますが、これは表現の活動です。

学年によって取り組み方の考えが違いますので、詳細はまたお知らせをしていきたいと思います。


若葉会主催のお楽しみ会は、バザーの収益金で今年も「ロバの音楽座」による素敵なコンサートを企画して頂きました。


クリスマス会は文化委員さんによる心温まる劇と、先生や子ども達による楽しい時間を過ごした後に、趣を変えて、少し幻想的な時間を過ごしたいと考えています。

「目に見えないことを信じる」という経験が空想や想像の世界へ子ども達を誘い、自分の心の内を見る、経験にも繋がります。

毎年感じるのは「どの子もが、自分は良い子でありたい」と願っていることです。私たち大人はそこをしっかりと受け止めなければなりません。

クリスマスとは条件付きで「願いの品が手に入る日」ではなく、無条件にありのままの姿に対して「貴方は、この1年間、良い子だったね。」ということを、きちんと伝えてもらえることを、子ども達は望んでいるのです。良い子でありたいという最大の願いが叶えられることで、子ども達は安心して家族を信じる力を蓄え「良い子」への成長を助けられるような気がします。



 ところで昨年からアスレチック広場を拡張し、遊歩道や陽だまりのテラスが、ようやく出来上がりました。

毎日様子を見に行きますが、子ども達は学年を問わず遊び込んでいる姿が見られます。

まだ慣れない動線なので、必ず数名の職員がついていますが、色とりどりの帽子の子ども達が、次々やって来て、景色の広がりを満喫している様子もあり、今までとは、ひと味違う開放感を感じることのできる遊び環境が、出来たのではないでしょうか。

今後も、少しずつ新しい遊び場を増設し、子ども達の遊びの充実を図りながら、大いに活用していきたいと思います。



 さて、年末年始のお休みは、帰郷されたり、普段会うことのできないご親戚やご友人と交わる機会も増えることと思います。

また、子ども達にとっても、楽しいことが次々と重なるお休みです。

家族が一緒に過ごす時間が、いつもより長くなり、家庭の温かさや年末年始の過ごし方など、地域の伝統や風習を、子どもなりに実感するよい機会にもなるでしょう。

大掃除や新年を迎える支度など、大変ではありますが、お子様にも出来る簡単なお手伝いをお家の方と一緒にするなどして、家族の一員としての、ささやかな役割を与えられ、「ありがとう」を言ってもらえることで、喜びとプライドを感じ、成長のきっかけにもなると思います。



今年もあと僅かとなりますが、保護者の皆様には沢山のお力添えを頂きましたことに職員一同感謝申し上げます。

有り難うございました。

 どうぞ皆様、お健やかな新年をお迎え下さい。心より祈念致しております。
posted by はやし太郎 at 14:31| Comment(0) | 園だよリ