2019年01月18日

平成30年度 1月のおたより

平成31年を迎え、皆様にはお健やかに新春をお迎えの事と存じます。


さて、平成という年号も今年の春までということで、昨年末には、平成最後の○〇という見出しが、色々な所で目立ちました。「年号」という日本古来の伝統は海外にお住まいの方にとっては、馴染みのないことではありますが、例えば「明治」「大正」「昭和」という年号を聞いただけで、日本人なら、何となくその時代をイメージする事ができるのではないでしょうか。そして、天皇陛下がお話されたように、長い日本の歴史の中で、この「平成」が「戦争のない時代」であったことが、後々どのようにイメージされていくのでしょうか、これから迎える新しい年号の時代に続いても営々と、私達は、戦争の惨禍に子ども達が見舞われることの無いようにしていかなければなりません。これは、世界中の人類が、全ての英知を駆使して取り組まなければならない命題ともいえるでしょう。ところが、これほど困難な道程はないのです。私達の日常の中で起きる些細な揉め事でさえ、解決できずに、難しさに直面する事の方が多いのではないでしょうか。たいていの場合、違いを一方的に押し付けたり押し付けられたり、又は自分の思いを差し置いて、受け入れるだけになり、結果的に自分の気持ちに折り合いがつかないまま終わってしまうのです。


今、日本の教育の流れの中で、「問題解決能力」を育てる、ということが求められています。子ども達にとって、幼稚園の中で起きる出来事や活動の多くには、自分達で考え合うことが求められています。もちろんその中に大人の知恵やアイディアを提供する事もありますし、子ども同士がお互いの伝えたい事を伝える時の仲裁役として関わる先生の存在がありますが、幼稚園で大切にしたいのは、まずは一人ひとりが「自分で考えてみる」ということです。そして、子ども達には「自分の考えを持つ」ということが、とても大切で尊重されるべきことだということを知って欲しいのです。但し、そこだけに固執するだけでは、視野も狭まり、より新しい知性や感性に出会うチャンスを逃してしまいます。より良い方向に向かうために、また、より質の高い価値観を育むために、どうすれば良いのでしょうか。子ども達には、他者の考えや思いを知って、感じる経験や自分の考えとの違いや又は他者の考えに共感できるところを「諦めずに探ろうとする経験」を沢山してほしいと考えています。それを繰り返すことでより自分の考えや思いを明確にすると同時に、折り合いの付け方や、意見をまとめる力を身に付けていくことができるのです。更に、色々なことに関心を持つ中で、新しい事や仲間に出会う度に、「自分らしく考える事」を楽しめる園生活が送れるように、残された3学期の生活を充実させていきたいと考えております。特に2月に行われる生活展は「表現」の活動の集大成ともいえるので、「自分の思いを自覚する事に導かれ、表現へと育っていく過程」をご覧頂きたいと思います。


また、新学期早々には、お餅つきやお正月遊びなどに親しみ、日本の伝統文化に触れる貴重な体験に取り組んでいきたいと考えておりますし、羽根つき、コマ回し、カルタやすごろくなど、ルールを通して、文字や数と出会い、使うことで、興味や関心を学びに繋げていく活動を大切にしていきたいと考えております。特に年長児は、標識や文字などにあまり興味のなかった子ども達にも、少しずつ自己表現の手段の一つとして、認識できるようにし、必要感を伴う中で、11人が焦らずに取り組んでいけるようにと考えております。3学期は、各学年にとって、また年長児にとっては、園生活のまとめといえる大切な園生活が待っています。全教職員が気を引き締めて、一つ一つ丁寧に取り組んでいきたいと考えております。また、様々な活動にご協力をお願いする事もあるかと存じますが、園としましても、保護者の皆様とお子様の成長を共に見守り育てる為に、手を携え合えるように力を尽くしていきたいと存じます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
posted by はやし太郎 at 08:08| Comment(0) | 園だよリ
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