2020年03月02日

令和2年 3月のおたより

今年度は、平成31年に始まり、51日からは、令和元年度へ、そして新年は令和2年を迎えるというなんとも忙しく複雑な1年であったような気がします。

行政の書類などを整えるにも何かと気を遣いましたが、長い歴史を有する日本の伝統文化を子ども達に伝えるためには、大切な一年だったのかも知れません。



その年度も3月を以て締めくくるわけですが、ここに来て、世界中を不安で覆うように新型コロナウィルスの感染者が増え続けているニュースを耳にします。

今まであまり経験のない事態に瀕し、私達はどのように対応していかなければならないのでしょうか。

少しでも早く正確な情報を得ることと日常生活の中での、衛生管理の仕方や健康を支える生活習慣などを、見直さなければならないときに来ているのかも知れません。

また、政府の諮問した専門家会議によれば、ここ12週間が感染拡大を防ぐために出来るだけの対応をしなければならない時にきている、との発表がありました。

そこで、保護者の皆様にご協力をお願いしたい事がございます。

お子様の登園に際し、毎朝体温を測って頂き、万が一平熱よりも高い場合は念のため、お休みをして頂きたいのです。

また同居のご家族全員の体温測定もお願いし、万全を期して対応のご協力をお願い申し上げます。

園では、子ども達だけでなく教職員の体温測定、子ども達と共に咳エチケットの徹底、手洗いうがいの励行、また、自園で生成している次亜塩素酸水の消毒スプレーを全職員が常に携帯し、子どもが触れる場所や手や指の消毒のために活用するなど、子ども達の安全を第一に対応して参ります。ご家庭でも咳エチケット、手洗いうがいの仕方などを、お子様に繰り返し伝えるなど、心掛けて頂きたいと思います。



さて、少し前のお話になるのですが、久しぶりに会った友人と都内のホテルでランチをしたときのことです。

お隣の席に小学生の兄弟がご両親と食事をしていました。

そのご家族の様子を見て、とても奇妙な空気を感じました。とても静かだったのですが、それもそのはず、ご両親は、それぞれスマホを見ていました。お兄ちゃんは、タブレット、弟はゲーム機に夢中、家族全員が、ほとんど会話もないまま食事をしていました。

ビュッフェでしたので、料理を取りに行くのもバラバラ、食べている物もそれぞれ違うので、何のために家族でここに居るのかと思わせる、とてもひんやりとした不思議な光景でした。

最後までご両親はお子さん達が何を食しているのか、美味しそうに食べているのか、まずそうなのかさえ関心がないようでした。


大人の都合で、子どもを静かにさせたい時などにゲームをやらせたり、テレビを見せたりすることは有るかもしれません。

けれどそれが常態化してしまうと、大人が気付かないうちに、大切な力を子どもから奪ってしまうのではないでしょうか。

何より家族の団らんには、会話が欠かせません。

暖かい気遣いや楽しい会話を介して家族の絆が出来ていくのではないでしょうか。


先日、小中学校の先生から、最近の子ども達のコミュニケーション能力の問題を伺いました。

自分の気持ちを納められない、衝動的な行動、相手の考えや気持ちを理解できない。そんな姿がとても多くなっているとのことでした。

これらは自分の気持ちを自分の言葉で表現できないことの表れではないか、とも言われていました。

しかし私は、その根源には、その子ども達が、自分の思いや気持ちをどれだけ受け止めてもらってきたか、ということが重要だと思うのです。

自分の発した様々な思い、喜怒哀楽を、きちんと受け止めてもらうことで、安心感が育ち、その安心感が自分を発信していく自我に繋がるのではないでしょうか。

我が子とはいえ、自分とは個性や感性も違うでしょう。

その違いを理解していくのは、子育ての難しい過程であるとは想像できますが、駄々をこねたりぐずったりしたときには、あきらめずにその気持ちに少しだけ寄り添ってみて下さい。

我が子とのたわいない会話の中に、何気なく共感出来ることを見つけて頂きたいと思います。


子ども達にとって、お家の方になら、安心して自分の素のままが出せるということがとても大切で、それが根底にあることで、コミュニケーションの力が育つのではないかと思うのです。 


今、学校では、子ども達のSNSを介してのトラブルやゲームへの依存から来る学習意欲の低下が大きな問題になっているそうです。


子ども達の健やかな成長のために避けなければならないのは、ウィルスだけではなさそうです。



 さて、進級、卒園を控えせわしない生活になりがちですが、園では一日一日を惜しむように、大切に子ども達と過ごしていきたいと考えております。
子ども達がお互いの成長を喜び、認め合い、また明日への希望を持って充実した日々が過ごせるように、共に過ごしていきたいと存じます。


 さらに今年度も、若葉会役員並びに保護者の皆様には大きなお力添えを頂きました。
本当に様々な場面でご協力頂き感謝申し上げたいと思います。
有り難うございました。

 新年度も若葉会の皆様と共に、子ども達を中心に据え、教職員一同力を合わせ努力していきたいと存じます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
posted by はやし太郎 at 10:01| Comment(0) | 園だよリ

2020年02月04日

令和2年度 2月のおたより

大寒を過ぎてからようやく朝晩の冷え込みが、厳しくなってきました。


それでも日中陽が差し、園庭が暖かくなると、砂場で遊ぶ子ども達は、必ず水を使って遊び初めます。いつのまにか大きな砂山の周りに川や池が出来たり、ダムを造ったり、とても真冬の遊びとは思えないほど、砂と水で夢中になって遊んでいます。

寒そうなときは、上着を着るように促したりもしますが、私もその子ども達の側にうずくまり、遊びの様子を眺めながら、陽の光を背中に受けると、心地の良い温もりと居心地の良さに包まれます。


そんな日の園庭では、サッカーや鉄棒、バナナおに、ドロケイ、大縄飛びや竹ぽっくり等々、遊びに興じる沢山の子ども達が、右へ左へと機敏に動き回っている様子が目に入ります。

先生達が見守りながら、子ども達の動線に気を配りますが、それでも、「よくもまあ、ぶつからないものだなあ」と、身のこなしの良さに感心してしまいます。


南側の柿や青木、中には大きなタイサンボクの木登りに挑戦したり、アスレチック広場やドングリの森でも遊んでいる姿がありますが、なんと言っても遊び込んでいる年長児達の姿には、特別勢いがあり、挑戦する姿や集中している姿、仲間と関わり、思い切り楽しんでいる様子が際だっています。


それに負けじと年中、年少児達も年長さん達の逞しい姿を目で追いながら、同じようにアスレチック広場で鬼ごっこやかくれんぼ等を楽しんでいる様子です。


また、園舎内を見て回ると、晴れているから外遊びというわけでもなく、様々なごっこ遊びが展開しています。

その過程で子ども達は工作コーナーへ出向き、状況や場面に応じて必要になったものを作り、自分達で調達している様子が見られます。

自分の保育室内だけでなく、他クラスや他学年のお部屋で展開している遊びにも、興味を持って覗いてみたり入れてもらったりする子ども達も見られます。


今、はやし幼稚園の子ども達は、自分で興味のある遊びを見つけられている、そしてどの子ども達も「この幼稚園は自分達のものである」と実感しながら園生活を送っているのではないでしょうか。



常々幼児教育は、子どもの自発的な遊びが基本であると言うことは、お伝えしてきておりますが、子ども達の主体性の芽がもっともっと伸びるように、園の物的、人的環境を整えることの大切さを子ども達のエネルギッシュな姿を通して強く実感できる日常です。

年齢や発達、個性の違う子ども達が、一人ひとりの心の動き(興味や関心)を原動力にして物や人、出来事に出会い、それらと関わり合いながら自我(自分)を築いていく過程は、とても沢山の喜びと困難に出会う道のりだと思います。

けれど、自分の意志力を磨く為にも、子ども達にとって、この園生活が人としての土台を築く時だと思いますので、教職員全体で質の高い保育の環境設定を作っていきたいと思います。



さて、今月は生活展、そして卒園遠足が予定されております。

幼児にとっての造形表現は、その年齢や経験によって多様ですが、描くことが楽しい、創造することが面白いと感じられる経験にしていきたいと考えております。

また、年長児達は、この卒園遠足を自分達で計画し、それを実行します。

当日を迎えるまでの過程も含め仲間や先生との絆の中で、達成感を共有してほしいと考えております。卒園を目の前にした年長児達にとっては、きっと自立と、またもう一つの自律が求められる経験になる事と思います。

詳細については後日お便りにてお知らせ致します。



ここに来て新型コロナウィルス肺炎の発生が騒がれておりますが、得体の知れない病原菌に恐怖心は広がるばかりです。

正しい情報をもとに対処することが何より大切ですが、やはり人混みや密閉された空間(混んだ電車など)は、なるべく避けたほうがよいのかも知れません。

特に幼い子どもは、抵抗力も弱いので人混みなどに出掛けたら、こまめに手洗い、うがいの徹底を気に掛けてあげましょう。

また、インフルエンザや胃腸炎もはやる季節でも有りますので、元気にこの寒さを乗り越えるためにも、大人も子どもも、早寝早起き、朝ごはんが基本です。

ぐっすりよく寝て、栄養のバランスを考えた食事をとりましょう。



 
 


posted by はやし太郎 at 10:24| Comment(0) | 園だよリ

2020年01月17日

令和2年度 1月のおたより

令和の時代に入り、初めてのお正月は「初春」と言うに相応しい穏やかな天候が続き、新しい年への明るい希望を感じる日々でした。

幼稚園は6日、アイアイの子ども達の登園から始まりましたが、清々しい青空の下、久し振りに見る子ども達の元気な姿が目に映り、その楽しげな姿に心躍りながら1年の締めくくりでもある3学期を迎える事ができました。

 さて、子ども達にとっての未来が希望に満ちたものであるようにと願う一方で、昨今の世界情勢には、不安を感じます。地球規模での自然環境の変化も、益々大きくなっているように思います。

この世界で、子ども達が健やかに伸び伸びと育ちゆく為にも、私達大人が責任を持って、広い視野と深い見識を持たなければならないと、強く感じた新年でした。

希望ある未来を築く力を、目の前の子ども達がつかみ取れるように、その一助になりたいと心から思います。今年度も余すところ3ヶ月ですが、子ども達の園生活が更に充実したものになるように、教職員一同、気持ちを引き締めて参りたいと存じます。


 ところで、6日の新聞で「共働き子育てしやすい街ランキング」で厚木市が全国の自治体の中で9位になったという記事が出ていました。

22位までのランキングの中で神奈川県では唯一選出されていました。厚木市の努力が評価されることは、大変誇らしいことでありますが、この記事では厚木市がどのような点で評価されたのか、詳しくは分かりませんでした。

他市の調査基準の一例として挙げられていたのは、病児保育、病後児保育の充実や0歳児の認可保育所への入所のしやすさという点でした。共働きであることが、社会の求める現状である以上、行政が力を注ぐ対象として、子どもが病気であっても、親が仕事を休まないですむシステム作りになるのは致し方がないのでしょう。

しかし、特に幼い子どもが体調を崩したときに(まだ言葉を持たず、意志や感情を明確に発することの出来ない幼い子どもであればあるほど)ただひたすらに側に寄り添ってほしいのは、お母さん、お父さん、家族ではないでしょうか。

職場によってはどうしても代わりが利かないこともあると思いますし、様々な事情があることも想像できますが、むしろこんな時にこそ子どもの声や、思いに寄り添えるような社会システムを作ることは出来ないものでしょうか。

これからの世界を担っていく子ども達が、本当の意味で人としての尊厳を大切にされて育つことは、他者を思いやる心、自然を大切に思う心、人間力を豊かに育むことに繋がると思います。

私としては、幼稚園型認定こども園として保育機能を充実させるだけではなく、子ども達の声を社会へ届けることの必然を、心の片隅に据え置かなければと、感じながらこの記事に目を通しました。

私は大分古い子育て観に縛られているために、新しい価値観と出会うといつも心の中が葛藤してしまいます。


さて、今月は早々にお餅つきを予定しておりますが、子ども達にとって、とても楽しい経験となるでしょう。自分達で餅米をといで、釜でふかし、臼と杵でつきあげるお餅は格別です。

伝統的な食への関心が高まってくれればと思いますし、厚生委員さんやお手伝いを頂く保護者の皆様もお餅つきにチャレンジして頂きたいと思います。

また、日常の遊びもお正月遊びのたこ揚げや羽根つき、カルタやすごろくなど、ルールを共有しながら楽しむ事も沢山経験していきたいと考えています。

その中では、子ども自らが必要感を伴いながら文字や数字に興味を持ったり、使ってみたりを繰り返すことで、生活の中の身近なものとして意識できるようにしていきたいと考えております。


更に3学期の表現活動も描画を中心に充実した経験を積んでいくことで、自分なりに描く事を楽しみ、それが自信に繋がるような活動にしていきたいと考えております。

2学期から引き続いて運動的な遊びへの関心もありますので、子ども達の日常や活動の様子の中に一人ひとりが興味を持って夢中になっている姿や取り組んでいる遊びに質を求めていく様子が見られるようになると思います。

学年によって取り組み方に違いがあるのは今までもお伝えしてきましたが、学年や年齢相応といった見方だけではなく、子ども一人ひとりの姿を的確に捉え、成長への足がかりを確実なものにしなければと考えております。


3学期は1月に保育参観、来月は生活展と園に足を運んで頂くことが続きますが、お子様の成長の様子をご覧頂く機会として捉えて頂き、ご協力の程を宜しくお願い申し上げます。

posted by はやし太郎 at 14:35| Comment(0) | 園だよリ