2020年01月17日

令和元年度 12月のおたより

 早いもので、2019年も、もう最終月を迎えます。

 今年は、平成から令和へと元号の変わる特別な年でもありました。

ラグビーワールドカップでは、日本中の人々が、選手達の活躍に心躍らせ、この伝統あるスポーツの魅力の虜になったのもつかの間、来夏に開催される東京オリンピックへ向けて、様々なスポーツでアスリート達が真剣勝負を繰り広げる姿から、生きる勇気や元気をもらえるように感じたのは、私だけではないと思います。


 更には、野球やサッカー、フィギュアスケートでも毎日のように嬉しいニュースが私たちのもとに届きます。どのアスリートにとっても、スポーツに出会うきっかけは様々だとは思いますが、それが自分の好きな事になり、やり続けるために様々なサポートがあったからこその「今」があるのだと思います。その上で、本人がどれだけ大きな努力を積み重ねてきたのか、それは本当に敬服に値することと言えるでしょう。


 そして、この日本の国が、とりあえず平和で豊かであるからこそ、その努力が報われる、出来得る環境が整っている、ということが言えるのかもしれません。


けれど視線を変えて、世界中を見渡すと、貧困や差別、紛争や戦争など人間が作り出している不合理な事実ばかりが目に付きます。

いつ、世界の不協和音が大きくなり、バランスを失ってしまうのか、そんな危惧を感じるのは、ローマ教皇来日のニュースを受け、心なしかうごめいた私の老婆心のせいかもしれません。


これから成長と共に、自分の世界を広げて行く子ども達が、自分自身が大切に愛されているということを、しっかりと自覚しながら、他者との関わり方を学んでいく過程で、相手を尊重し、理解し合えるような人間性を持てるようになってほしいと心から願います。

それには「人はそれぞれ違う、違いがある」ということを知ることが大切ではないでしょうか。

他者との違いをマイナスな偏見にせずに、偏見を乗り越える力を培っていってほしいと願っています。



12月に入るとすぐに「はばたきの会」がありますが、これは表現の活動です。

学年によって取り組み方の考えが違いますので、詳細はまたお知らせをしていきたいと思います。


若葉会主催のお楽しみ会は、バザーの収益金で今年も「ロバの音楽座」による素敵なコンサートを企画して頂きました。


クリスマス会は文化委員さんによる心温まる劇と、先生や子ども達による楽しい時間を過ごした後に、趣を変えて、少し幻想的な時間を過ごしたいと考えています。

「目に見えないことを信じる」という経験が空想や想像の世界へ子ども達を誘い、自分の心の内を見る、経験にも繋がります。

毎年感じるのは「どの子もが、自分は良い子でありたい」と願っていることです。私たち大人はそこをしっかりと受け止めなければなりません。

クリスマスとは条件付きで「願いの品が手に入る日」ではなく、無条件にありのままの姿に対して「貴方は、この1年間、良い子だったね。」ということを、きちんと伝えてもらえることを、子ども達は望んでいるのです。良い子でありたいという最大の願いが叶えられることで、子ども達は安心して家族を信じる力を蓄え「良い子」への成長を助けられるような気がします。



 ところで昨年からアスレチック広場を拡張し、遊歩道や陽だまりのテラスが、ようやく出来上がりました。

毎日様子を見に行きますが、子ども達は学年を問わず遊び込んでいる姿が見られます。

まだ慣れない動線なので、必ず数名の職員がついていますが、色とりどりの帽子の子ども達が、次々やって来て、景色の広がりを満喫している様子もあり、今までとは、ひと味違う開放感を感じることのできる遊び環境が、出来たのではないでしょうか。

今後も、少しずつ新しい遊び場を増設し、子ども達の遊びの充実を図りながら、大いに活用していきたいと思います。



 さて、年末年始のお休みは、帰郷されたり、普段会うことのできないご親戚やご友人と交わる機会も増えることと思います。

また、子ども達にとっても、楽しいことが次々と重なるお休みです。

家族が一緒に過ごす時間が、いつもより長くなり、家庭の温かさや年末年始の過ごし方など、地域の伝統や風習を、子どもなりに実感するよい機会にもなるでしょう。

大掃除や新年を迎える支度など、大変ではありますが、お子様にも出来る簡単なお手伝いをお家の方と一緒にするなどして、家族の一員としての、ささやかな役割を与えられ、「ありがとう」を言ってもらえることで、喜びとプライドを感じ、成長のきっかけにもなると思います。



今年もあと僅かとなりますが、保護者の皆様には沢山のお力添えを頂きましたことに職員一同感謝申し上げます。

有り難うございました。

 どうぞ皆様、お健やかな新年をお迎え下さい。心より祈念致しております。
posted by はやし太郎 at 14:31| Comment(0) | 園だよリ

2019年10月31日

令和元年度 11月のおたより

 今秋は、青空をあまり眺めることも出来ず、季節の移り変わりが、いくつも押し寄せた台風に押し流されるかのように、瞬く間に寒気を呼び寄せてしまいました。


 それでも富士山の初冠雪は例年よりだいぶ遅いそうで、やはり温暖化による天候不順の影響は否めないように感じます。今年も運動会の日程を延期することになり、10月の週末の予定を、やむなく変更されたご家庭も多かったのではないかとお察し致します。お天気次第とはいえ、保護者の皆様のご協力に、本当に感謝申し上げたく存じます。幼稚園では、運動会以降も、手作りの万国旗や鈴を園庭に飾ると、子ども達の喜ぶ声が響きます。年長児の「夜のにぎやかな畑」の音楽が流れだすと、年中の女の子達も年長さんに衣装を借りて、振りを教えてもらいながら一緒にダンスを楽しむ姿が見られます。

 また、運動会前と変わらずに跳び箱や鉄棒、縄跳びに向かう年長児に混じって、年少児や年中児も果敢に挑戦する様子もあり、幼稚園中のどこを見ても、運動会にまつわる活動だけでなく、砂場やアスレチックでの遊びの様子に、学年やクラスの枠を超えた、子ども一人ひとりの興味や関心の「根」がしっかりと根付き始めているようです。そして、子どもと子どもの関わりの接点には、一人ひとりのやりたい「事(こと)」があるのですが、そのやりたいと思う遊びを介して、子ども同士の自然な関わりが生まれ、他者との関係性を主体的に学びあう姿があちらこちらで見られている、今は、そんな園児達の様子がとても活発に見られています。そこでは、どの子もが、気持ちに折り合いを付けたり、付けられなかったりと、子どもなりに、心の葛藤に苦労をしていますが、この経験は決して無駄にはならないと思います。一人ひとりの心の成長に繋がるように、ゆっくり、じっくりと見守り、時には向き合いながら、この育ちを支えていきたいと、教職員一同で感じています。


 さて11月早々には、りんりん祭、「小さな探検隊、どんなものが見えるかな」と、りんりん委員さん達が考えて下さった楽しそうなテーマでのおまつりが開催されますが、例年、子ども達の多彩な発想や豊かな創造力に出会えるのが楽しみです。一人ひとりがイメージしたものを大人の知恵をお借りしながら、クラスで形にし、まとめていく過程を楽しんで行きたいと思います。この活動も、保護者の皆様のご協力を仰ぐこととなりますが、子ども達にとっては、お友達のお父さんやお母さんと、親しく関わりを持てるとても素敵な経験となる事と思います。お時間の許す中で、我が子だけでなく、子ども達との会話も楽しみながらご協力をいただけると大変嬉しく思います。どうぞ宜しくお願い致します。


 先日地域の方から、運動会での園児達の姿をお褒め頂きました。「とてもよかった、子ども達が生き生きとして、素晴らしい内容でしたね」と、とても嬉しいお話でしたがその数日後、全日本私立幼稚園教育研究機構より、2年前に取り組んだ第3者評価を伴う公開保育実施園に対しての「ECEQ」認定証がとどきました。随分と時期が遅くなって、届いたものですが、私たちの園の幼児教育の質が高く評価されたものと、素直に受け止めています。幼児教育の無償化と共に取り入れられた、このECEQのシステムが、これからの日本の幼児教育に本当の意味で寄与出来る様に、形骸化する事のないようにあってほしいと願っています。それが、日本の私立幼稚園へ課せられた重い責任でもあると考えます。そしてこれからも、自園の保育の質の向上を広い視野を持って、教職員力を合わせ、取り組んでいきたいと考えております。


注 ECEQとは(公財)全日本私立幼稚園幼児教育研究機構による「公開保育を活用した幼児教育の質向上システム」である。
posted by はやし太郎 at 19:15| Comment(0) | 園だよリ

令和元年度 10月のおたより


昨今、世界的にも異常気象といわれることが、珍しくなくなり、むしろ異常といわれる現象が、普通になってきたかのようにさえ感じます。台風15号による、甚大な被害状況は他人ごとではなく、いつ私たちに降りかかってもおかしくないことです。特に私たちの生活の基盤である[電気]という当たり前のように存在しているインフラが途絶えることで、幼い子供やお年寄りなど弱者に与えるダメージがどれだけ大きいかを、今回の災害は改めて示してくれました。先週、保護者の皆様にご協力いただいた「お迎え週間」も、いざというときにどのように対応すべきかなど、最善の策を、ご家族で話し合われておくことも含め、よいきっかけにして頂けたことと思います。できなかった方も、この期間に限らず、御協力をお願い致します。また、被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。


さて、今月12日に運動会が開催されますが、幼稚園の様子を見ていますと、まだ子ども達は、運動会に対して、気持ちの面で温度差があり、様々な捉え方をしている様子です。

特に年中、年長児たちに対しては、園の環境の中で、やってみたくなるようにと、運動的な遊具、教具を整え、または、競うことが楽しいという経験を様々な場面で提供していますが、その活動や環境の目新しさに飛びつき、やってみる子どももいれば、まったく興味をひかず、横目で眺めている子どももいる様子があります。先生たちは、友達が楽しそうにやっていたり、夢中になっていたりする姿から興味を持って、気持ちを向けてくれればと、様々な工夫をし日々の園生活をプログラムしています。その中で、一人一人の気持ちに寄り添いながらも、「仲間と共に心を向けていく」という感覚を、運動会を経験することで、その子なりに、学び合い、その良さを知っていくこともできればと、考えておりますが、子ども達が個として、又集団としてどのように育ちあっていくのかが楽しみです。

人生で初めて運動会を経験することになる年少児たちは、ものや人との繋がりを楽しむ姿が、ままごとや砂場遊びの中で、少しずつ見られるようになりました。けれど一人一人をよく見ていくと、まだお友達と「手をつないで歩むこと」もままならない身体バランスのお子様も大勢です。年少児たちは、自分で様々な身体の動きを調整させていける様に、日常の遊びの中で、身体を動かすことを自然に取り入れていくことをめあてにしていますので、過度に集団行動としての運動会を意識させず、当日をお友達と一緒に楽しみに迎えられればと思っております。そして運動会が終わっても、学年を問わず、子ども達の中に、身体を動かすことへの興味や関心が途絶えずに、もっとやってみたくなる、まだまだ挑戦したくなる、そんな心が芽生えてくれていればと考えておりますので、どうぞ運動会へ向かう過程、当日、そして終わった後も、お子様の成長を見守り、応援していただきたいと思います。


 下旬にかけては、秋の自然をハイキングで楽しみます。歩く経験が少なくなっている今の子ども達にとって、自分の足で、最後まで歩ききることは大変なことではありますが、友達と声を掛け合い、やりきる経験は、楽しさと気持ち良さを呼び覚ますことになるのではないでしょうか。ハイキングに行くとその序盤から子ども達の口からとてもよく出る言葉「疲れた〜」が、「気持ちよかったね」になるように、楽しんできたいと思っております。また、春に植えたサツマイモ堀りも楽しい活動です。楽しみながらたくさんの興味関心を生み、学びにつなげていくことができる活動ですので、丁寧に取り組んでいきたいと考えております。園生活が充実するにつれ、ご家庭でもお子様の生活の仕方が定着してきているのではないでしょうか。そこで何より「朝ごはんをしっかりと楽しく」食べられるように、ご家族で工夫をして頂ければと思います。子ども達の元気のもとは、良い睡眠と朝ごはんです。充実した午前中を過ごすために、どうぞ宜しくお願い致します。


posted by はやし太郎 at 19:12| Comment(0) | 園だよリ